日常会話

「縁起が良い」

投稿日:

  

  

今日のフレーズ

It brings good luck.
(縁起が良い。)

 

 

使うタイミング

縁起が良いと感じた時。

  

 

やり取りイメージ

------ At work ------
------(職場にて)------

Emily : I saw a black cat this morning.
(今朝、黒猫を見ました。)

Nathalie : That brings good luck.
(それは縁起がいいですね。)

  

  

〜 Tea Break 〜

今日のフレーズは、日常会話でたまに使います。

日本では「茶柱が立つ」と縁起が良いと言われますが、英語でも同様に縁起が良いとされるものがあります。

その一つが、「黒猫を見る事」です。

日本では黒猫が前を横切ると不吉の前兆と言われていたりします。

また、ヨーロッパ大陸やアメリカでも「不吉なもの」とされています。

でも、英国では、黒猫は「縁起がいいもの」、「幸運のしるし」とされています。

なぜ、ヨーロッパ大陸では、「不吉なもの」とされているのでしょうか?

ヨーロッパ大陸では中世、伝染病の「ペスト」が大流行しました。

当時の人々はその原因が分からず、恐れ、混乱し、その原因は「魔女」にあると考えました。

その結果、有名な「魔女狩り」に繋がっていきました。

そして、黒猫は、その毛色や夜行性という特徴などから、「魔女の使い」として、忌み嫌われ、迫害されました。

その歴史から、黒猫は「縁起が悪いもの」としての印象が残っている言われています。

ひるがえって、イギリスでは、黒猫はなぜ、「幸運のしるし」とされているのでしょうか?

諸説あるようですが、一説では、17世紀の国王チャールズ一世が飼っていた黒猫をたいへん可愛がっていた事に由来するようです。

その黒猫の死にあたり、国王は「幸運が去ってしまった」と嘆きました。

そしてその翌日、清教徒(ピューリタン)革命が起こり、国王は捕まり、死刑を宣告されたということです。

この歴史から、当時の船乗りたちは、縁起の良いものとして、黒猫を船に乗せる事が多くなったそうです。

(当時、航海に出る時には、船に潜んでいるネズミを退治する猫を乗せていました。)

できすぎなストーリーなので、真偽のほどは定かではありません。

しかし、今でもイギリスでは黒猫は「縁起の良いもの」として見られています。

例えば、イングランドでは、結婚式に黒猫の関連グッズを新婦に贈ることは「縁起が良い」とされています。

また、スコットランドでは、玄関ドアのところに黒猫がいるのは、「繁栄の前兆」と見なされます。

当然と言えば当然ですが、国や地域が変われば、歴史的な背景もあり、同じものを見たとしても、捉え方が変わるんですね。

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