今日のフレーズ
That’s a nice gesture.
(素敵な行いだね。)
やり取りイメージ
------ Allowance ------
------(手当)------
A : My company pays me a monthly allowance of 50 pounds to work from home.
(在宅勤務の手当に50ポンド/月の手当が出るんだよね。)
B : Well, that’s a nice gesture.
(そうなんだ、それは親切な行為だね。)
A : Yes, I know. That’s one of the reasons I like my job.
(そうだね、その通りだね。それがこの仕事が好きな理由の一つだよ。)
〜 Tea Break 〜
今日のフレーズは日本語にしづらい英語独特の言い回しです。
どんなタイミングで使うかと言うと、何か親切な行いや気の利いた振る舞いを見たり、聞いたり、されたときに使います。
例えば、電車の中で座席を譲ってくれた人に「Thank you.」とお礼を言うのと併せて使ったり、階段で重い荷物を持って上がろうとしていたら、誰かがその荷物を持って階段を上がってくれたときなどです。
That’s a nice gesture.
(素敵な行いだね。)
(親切だね。)
(気が利くね。)
「gesture」【名詞】:(考えや感情を表現する)身ぶり、手ぶり。(礼儀や意志などの)表示行為、そぶり、ジェスチャー
【発音】:dʒéstʃər | ジェスチャ
そうです、「gesture」は、身振り手振りで何かを表現して仲間に当ててもらうジェスチャーゲームのジェスチャーです。
「gesture」には、「(礼儀や意思など)の表示行為」という意味もあるんです。
例えば、今日のやりとりイメージの中で、Aさんの勤めているある会社が在宅勤務が続いている社員に在宅勤務手当を支払うという例を取り上げましたが、まさにこの例はある意味、会社から社員に向けた在宅勤務をサポートするという意思の表示行為です。
それを聞いたBさんが、そんな風に形にして表すなんて、「nice gesture」だねって返答しています。
「nice gesture」は、「nice」だけでもいいところを「gesture」をつけることで、その行いにも焦点を当てています。
誰かが何か親切なこと、素敵なことをしたとき、「Nice! 」と言うのでなく、その行いにも注目して「That’s a nice gesture.」って言うことがあります。
私のイギリス人の同僚は、ちょっとしたスモールトークをしているときや、ビジネスシーンにおいても、このフレーズをよく使います。
日常生活でもビジネスでも、両方で使える便利な言い回しです。
ちなみに、ここからは余談ですが、
英国と日本では会社がカバーする手当や補償が異なります。
例えば、昨今、日本では在宅勤務の手当を支払う会社が増えてきていますが、ロンドンのオフィスワーカーの大半はいまだに在宅勤務をしているにもかかわらず、ロンドンの会社が在宅勤務を補填する手当を支払うという話は耳にしません。
また、これは今回のコロナ禍とは関係ありませんが、英国では、会社員が会社に通勤する交通費、いわゆる通勤費を会社が負担しません。
会社に来るための電車やバスの交通費は全て社員が自腹を切っているのです。
日本では、定期代として会社が負担しますが、英国では会社が負担することはありません。
また、日本では、通勤途中に何らかの事故にあったり、怪我をしたりしたら、通勤災害ということで、会社が何らかの補償をしますが、英国では、会社は基本的には何も補償しません。
日本は、通勤も会社でカバーする範囲とみなされていますが、英国だと、通勤の時間は会社は関係ないよっていうスタンスなんです。
英国に来たとき、現地イギリス人社員と話していて、英国には通勤費がないことに私は驚き、反対にイギリス人は日本では、通勤費を会社が負担することが当然なことに驚いていました。
ところ変われば、自分が当たり前と思っていたことがそうではなくなることがあるので、面白いですね!
さいごに、あらためて今日のフレーズは、
That’s a nice gesture.
(素敵な行いだね。)
(親切だね。)
(気が利くね。)
でした。
ではまた次回のフレーズにて!