
今日のフレーズ
,to put it mildly.
(控えめに言っても、)
やり取りイメージ
------ At work ------
------(職場にて)------
A : I heard you’ve just had a 7 hour Teams meeting with only a couple of short breaks. You must be knackered!
(ちょっとの休憩をとるだけで、7時間のTemasを使った打合せしてたって聞いたよ。ヘトヘトなんじゃない!?)
B : You bet. That was a full on day, to put it mildly.
(そうだよ。キツかったな、控え目に言っても。)
A : Well, at least it’s Friday so you can relax over the weekend now.
(金曜日だから、週末リラックスできるといいね。)
〜 Tea Break 〜
日本人って控えめですよね。
ものごとを直接的に言わず、間接的に柔らかく言い表すことが多くありませんか?
実は、イギリス人の特徴としても「控えめであること」が挙げられます。
まさにそんなイギリス人が好んで使う言い回しが、今日のフレーズです。
,to put it mildly.
(控えめに言っても、)
「to put it mildly」 : 控えめに言うと・言えば・言って、穏やかな表現で言うと、
英英辞典でも「to put it mildly」の意味を調べてみましょう。
used for saying that something is much more extreme than your words suggest:
It has been a remarkable day, to put it mildly.
参照: Cambridge Dictionary
イギリス人にも「to put it mildly」の意味を確認したところ、
=something is more extreme than you’re saying it is.
とのこと。
つまり、「何かの度合いが自分の表現よりももっと過剰・極端だ。」→「控えめに言っても」というニュアンスになるんですね。
なので、実際は、「とても〇〇だった。」にもかかわらず、「とても〇〇だった。」と直接的には言わずに、「〇〇だった、控えめに言っても。」とソフトな響きにしているんですね。
たとえば、今日のフレーズの他にもこんな使い方ができます。
That was a full on day, to put it mildly.
(ハードな一日だった、控えめに言っても。)
=That was a full on day.
(=とてもハードな一日だった。)
It was a hot day, to put it mildly.
(暑い日だった、控えめに言っても。)
=It was a very hot day.
(=とても暑い日だった。)
It was an awful film, to put it mildly.
(ひどい映画だった、控え目に言っても。)
=It was a very awful film.
(最悪な映画だった。)
It was an awful interview, to put it mildly.
(ひどい面接だった、控えめに言っても。)
=It was a very awful interview.
(最悪な面接だった。)
She was rude, to put it mildly.
(彼女は失礼だった、控えめに言っても。)
=She was very rude.
(彼女はとても失礼だ。)
「to put it mildly」は、これらの例のように何かを言った後にそれをソフトに言うために文章の最後につけて、サラッと使うことが普通なんです。
また、一般的に文語ではなく、口語で用いられます。
「Neutral」な表現なので、ビジネスのようなフォーマルなときでも、家族や友人などの親しい間柄の人と話すカジュアルな場面でも両方で使えます。
そして、イギリス人がよく使う表現でもあるので、今度何かをソフトな感じに強調して言いたいとき、あえて最後に「,to put it mildly.」をつけてイギリス英語っぽくしてみてはどうでしょうか。
ではまた明日のフレーズでお会いしましょう!
追伸: 今日のフレーズに似た表現はこちらです!
追伸2: 今日のやりとりイメージに出てきた「I'm knackered.」はイギリス人がよく使うイギリス英語特有の表現です!