日常会話 英国特有表現

【1195】「おかげさまで。 All the better for seeing you.」

投稿日:2022年9月9日 更新日:

  

今日のフレーズ

All the better for seeing you.
(おかげさまで。)
(あなたに会えたおかげで。)

  

     

やり取りイメージ

A : How are you these days? I've heard you've been feeling under the weather.
(最近どう?調子悪かったって聞いたよ。)

B : All the better for seeing you. I'm on the road to recovery now.
(おかげさまで、良くなってるよ。)

A : Well I'm very glad to hear it. Let me know if you need anything?
(それは良かった。何かできることがあったら言ってね。)

  

  

〜 Tea Break 〜

今日のフレーズは日本語に訳すのが難しい言い回しです。

 

「all the better for 〜」: 〜があるため、その分だけ一層良く

 

イギリス人に「All the better for seeing you.」の意味を確認したところ、

=Seeing you makes me happy

とのこと。

 

また、「All the better for (see you)」は「Happy」なときのみに使われ、「Nice to see you.」に近い意味合で、挨拶のようなものだ、とも教えてくれました。

 

つまり、「会えてよかった」、「あなたに会えたおかげで幸せな気持ちになった」、「おかげさまで」というようなニュアンスになるのでしょう。

 

ちなみに童話の「Little Red Riding Hood」(赤ずきんちゃん)に出てくる有名なフレーズは、「All the better to 〜」を使っています。

 

この「All the better to 〜」は「Happy」な内容でなくても使えます。

 

○赤ずきんちゃん

「なんて大きな目をしているの?」

○(おばあちゃんに化けた)狼

「“All the better to see you with!” 」
(あなたをよく見るためだよ。)

○赤ずきんちゃん

「なんて大きな耳なの?」

○(おばあちゃんに化けた)狼

「“All the better to hear you with,”」
(あなたの声がよく聞こえるようにだよ。)

○赤ずきんちゃん

「なんて大きな歯なのおばあちゃん?」

○(おばあちゃんに化けた)狼

「“ALL THE BETTER TO EAT YOU WITH!” 」
(お前を食べるのには最高だ!)

 

少し脱線しましたが、「All the better for 〜」はどんなフレーズで一番よく使われるのでしょうか?

 

イギリス人曰く、

「All the better for seeing you.」
(おかげさまで。/あなたに会えたおかげで。)

「All the better for talking/speaking to you.」
(あなたと話せたおかげで。)

とのこと。

 

なので、この2つのパターンを覚えておけば十分です。

 

さいごに、今日のフレーズは「Neutral」な表現なので、カジュアルな場面でもビジネスシーンのようなフォーマルな場面でも両方で使えます。

 

また、文語ではなく、会話で用いられることが多いです。

 

そこまで使用頻度は高くありませんが、イギリスっぽい、素敵なフレーズ(Quite British and nice phrase)です。

 

参考までにイギリス人の発音はこちらです!

 

 

ではまた明日のフレーズでお会いしましょう!

 

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