今日のフレーズ
He sounds really posh.
(彼、上流階級(クラス)っぽい。)
(彼はエレガントな感じだ。)
(彼はちょっと私たちとは違う。)
やり取りイメージ
------ New boss ------
------(新しい上司)------
A : Have you spoken to our new boss yet?
(新しい上司ともう話した?)
B : Yes he sounds really posh.
(うん、上流クラスっぽい感じ。)
A : Well that’s gonna be interesting working with him.
(一緒に働くのが興味深いね。)
〜 Tea Break 〜
「posh」は、イギリス英語を語る上で欠かせない英単語かもしれません。
今は薄れつつありますがイギリスは階級社会と言われています。
具体的には、王様を頂点として、世襲貴族・地主の上流階級、実業家・管理職・専門職の中流階級、そして労働者からなる下流階級の3つに大別されます。
イギリス人に曰く、最近はあまり意識はされていませんが、いわゆる上級階級で「posh」だとされるのが、世襲貴族の他に、裕福な家庭の子供が通うイートン校(男子全寮制の私立校)に行き、Oxford(オクスフォード)大学を卒業した人たちっていうイメージもあるそうです。
イギリスの保守党の政治家は、このイートン校、オクスフォード大学のルートを辿っている人が多いです。
イギリスのボリス・ジョンソン首相もイートン校、オクスフォード大学の卒業生です。
今日のフレーズのポイント
さて、あらためて「posh」は日本語訳にするのが難しい英単語です。
英和辞典を見てみると、このように載っています。
「posh」【形容詞】: 高級な、豪華な、上流階級の
【発音】: pɔʃ | ポシュ
「posh」の意味を英英辞典でも調べてみましょう。
1)
*Informal
(of places and things) expensive and of high quality
例文)
He takes her to some really posh restaurants.
2)
*UK informal
(of people and their voices) from a high social class:
例文)
A woman with a very posh accent phoned for him earlier.
参照: Cambridge Dictionary
1つ目の意味が「場所や物が高額で高品質」、2つ目が「振る舞いや話し方が上流階級出身の」なんですね。
1つ目の意味、たしかにイギリス人が使う表現です。
以前、久しぶりに会うイギリス人のために、ちょっと高級なレストランを探していたら、その人から
「It's ok, we can just go somewhere random nearby. No need too posh!」
(大丈夫、どこか近いところに入ろう。高級(おしゃれ)すぎるところじゃなくていいよ!」
と言われたことがあります。
2つ目はイギリスでのみ使われる表現なんです。
2つ目の意味を深く理解するために、イギリス人にも確認してみたところ、
=slightly negative
=different mind-set
=different outlook on life.
=good education / rich family
と言っていました。
つまり、「posh」は、単なる上流階級という意味ではなく、褒め言葉と言うよりはほんの少しネガティブな意味で「良い教育を受けていて裕福な家庭で育った自分たちとは違うモノの捉え方、考え方、見方をする人たちだ」ということなんですね。
言われてみれば、ボリス・ジョンソン首相もちょっと変わった髪型と発言で注目を浴びることがあったような。。。
ということで、あらためて今日のフレーズは、
He sounds really posh.
(彼、上流階級(クラス)っぽい。)
(彼はエレガントな感じだ。)
(彼はちょっと私たちとは違う。)
でした。
ではまた明日のフレーズでお会いしましょう!
※冒頭の写真は「Oxford」(オクスフォード)の街並みです。