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今日のフレーズ
The world is your oyster.
(世界はあなたの思い通り。)
やり取りイメージ
------ Future path ------
------(将来の進路)------
A : What are you going to do next?
(今後、何するの?)
B : I’m thinking I might go to university, I might travel around Europe, I might qualify to be an English teacher.
(大学にいくかも知れないし、ヨーロッパ中を旅するかもしれない、それか、英語の先生の資格を取るかも。)
A : You still got time. You don’t need to decide right now. You’ve got so many choices. The world is your oyster.
(まだ時間あるからね。今すぐ決める必要はないよ。たくさんの選択肢があるし。世界はあなたの思い通りだよ。)
〜 Tea Break 〜
今日のフレーズは決まり文句です。
今目の前にたくさんのチャンスがある人に
向かって使う言い回しです。
例えば、高校3年生で自分の進路を考え中の人、
大学を卒業した後の道をどうするか思い描いている人、
会社をやめて、次のキャリアをどうするか考えている人
などに向けて使われることが多いです。
「The world is your oyster.」を直訳すると、
「世界はあなたの牡蠣(かき)である。」になり、
意味が分かりませんが、
このフレーズにおける「Oyster」は、
食べる牡蠣(かき)ではなく、
貝殻の中に真珠が入っている貝を指しています。
つまり、「真珠を持つ貝はあなたのもの」=「あなたは中身の真珠を取り出すことができる」
なので、「あたながその貝を開いて、いつでも真珠を取り出せるように
あなたがしたいと思ったことはなんでもできる。」
というニュアンスで使われています。
このようなニュアンスなので、
自然な日本語で言うと、
「世界はあなたの思い通り」
「世界はあなたのもの」
「世の中はあなたが思うがまま」
になります。
ちなみに、ここからは余談ですが
ロンドンの公共交通機関のICカードは、
「Oyster Card」(オイスターカード)
と呼ばれています。
![](https://enjoylifenglish.com/wp-content/uploads/2020/07/20200706_Oyster-card.jpg)
※Oyster Card(オイスターカード)の写真。
※日本で言うところの、Suica(スイカ)、Pasmo(パスモ)です。
「Oyster Card」一枚で、
ロンドンのバス、地下鉄、電車などに乗ることができます。
また、例えば、1日に何度も地下鉄に乗る場合、
1日にチャージされる上限額が決まっているので、
ある一定額に達したら、
それ以上運賃をチャージされることがなく、
お得なんです。
イギリス人の友人に、
なぜ、「Oyster Card」と呼ぶのか尋ねてみたところ、
「Oyster Card」さえ持っていれば、
ロンドンのどこにでも行けて、
あなたの世界を広げるからだと言っていました。
なるほどと思いつつ、
なぜ、「Oyster Card」と呼ばれるのか、
ちょっと気になったので調べてみたところ、
この名前になった主な理由は以下のようです。
1)交通機関、切符、ロンドンと直接リンクしない斬新な名前であること。
2)Oysterの貝殻という堅くて頑丈なものが、中身である真珠、つまり、あなたの貴重なもの(お金や定期)を守ってくれるというイメージ。
3)ロンドン市内を流れるテムズ川で、昔、牡蠣の養殖をしていたこと。
4)「The world is your oyster.」という有名なフレーズを連想させること。
※「The world is your oyster.」の起源はシェイクスピアの作品中の言葉。
友人が言っていたことは、この4)に当てはまりそうです。
今日のフレーズは、日本語にすると、
一瞬、自分勝手なような意味に聞こえるかもしれませんが、
全くそんなことはなく、非常にポジティブな意味で使われます。
また、イギリス人なら知っている有名な言い回しなので、
ネイティブと会話する際に使ってみると
きっと驚かれますよ!