今日のフレーズ
The world is your oyster.
(世界はあなたの思い通り。)
やり取りイメージ
------ Future path ------
------(将来の進路)------
A : What are you going to do next?
(今後、何するの?)
B : I’m thinking I might go to university, I might travel around Europe, I might qualify to be an English teacher.
(大学にいくかも知れないし、ヨーロッパ中を旅するかもしれない、それか、英語の先生の資格を取るかも。)
A : You still got time. You don’t need to decide right now. You’ve got so many choices. The world is your oyster.
(まだ時間あるからね。今すぐ決める必要はないよ。たくさんの選択肢があるし。世界はあなたの思い通りだよ。)
〜 Tea Break 〜
今日のフレーズは決まり文句です。
今目の前にたくさんのチャンスがある人に
向かって使う言い回しです。
例えば、高校3年生で自分の進路を考え中の人、
大学を卒業した後の道をどうするか思い描いている人、
会社をやめて、次のキャリアをどうするか考えている人
などに向けて使われることが多いです。
「The world is your oyster.」を直訳すると、
「世界はあなたの牡蠣(かき)である。」になり、
意味が分かりませんが、
このフレーズにおける「Oyster」は、
食べる牡蠣(かき)ではなく、
貝殻の中に真珠が入っている貝を指しています。
つまり、「真珠を持つ貝はあなたのもの」=「あなたは中身の真珠を取り出すことができる」
なので、「あたながその貝を開いて、いつでも真珠を取り出せるように
あなたがしたいと思ったことはなんでもできる。」
というニュアンスで使われています。
このようなニュアンスなので、
自然な日本語で言うと、
「世界はあなたの思い通り」
「世界はあなたのもの」
「世の中はあなたが思うがまま」
になります。
ちなみに、ここからは余談ですが
ロンドンの公共交通機関のICカードは、
「Oyster Card」(オイスターカード)
と呼ばれています。
※Oyster Card(オイスターカード)の写真。
※日本で言うところの、Suica(スイカ)、Pasmo(パスモ)です。
「Oyster Card」一枚で、
ロンドンのバス、地下鉄、電車などに乗ることができます。
また、例えば、1日に何度も地下鉄に乗る場合、
1日にチャージされる上限額が決まっているので、
ある一定額に達したら、
それ以上運賃をチャージされることがなく、
お得なんです。
イギリス人の友人に、
なぜ、「Oyster Card」と呼ぶのか尋ねてみたところ、
「Oyster Card」さえ持っていれば、
ロンドンのどこにでも行けて、
あなたの世界を広げるからだと言っていました。
なるほどと思いつつ、
なぜ、「Oyster Card」と呼ばれるのか、
ちょっと気になったので調べてみたところ、
この名前になった主な理由は以下のようです。
1)交通機関、切符、ロンドンと直接リンクしない斬新な名前であること。
2)Oysterの貝殻という堅くて頑丈なものが、中身である真珠、つまり、あなたの貴重なもの(お金や定期)を守ってくれるというイメージ。
3)ロンドン市内を流れるテムズ川で、昔、牡蠣の養殖をしていたこと。
4)「The world is your oyster.」という有名なフレーズを連想させること。
※「The world is your oyster.」の起源はシェイクスピアの作品中の言葉。
友人が言っていたことは、この4)に当てはまりそうです。
今日のフレーズは、日本語にすると、
一瞬、自分勝手なような意味に聞こえるかもしれませんが、
全くそんなことはなく、非常にポジティブな意味で使われます。
また、イギリス人なら知っている有名な言い回しなので、
ネイティブと会話する際に使ってみると
きっと驚かれますよ!