今日のフレーズ
It just slipped my mind.
(うっかり忘れてた。)
やり取りイメージ
------ At work ------
------(職場にて)------
A : Are you joining the meeting? Everyone is waiting.
(打合せ参加するの?みんな待ってるよ。)
B : Oh sorry, it just slipped my mind. I’m coming.
(ごめん、すっかり忘れてた。今いくよ。)
〜 Tea Break 〜
「忘れてた。」を英語で言うと、
「I forgot」を使うと学びましたよね。
もちろん、「I forgot」でも間違えではありませんが、
ネイティブは今日のフレーズも使います。
「It just slipped my mind.」
(うっかり忘れてた。)
(ど忘れしちゃった。)
(忘れてた。)
「just」を入れずに、
「It slipped my mind.」
でも同じ意味で使えます。
「slip one’s mind」【イディオム】: つい、うっかり忘れる。ど忘れする。忘れる。
英英辞典では次のように解説されています。
If something slips your mind, you forget it
参照:Cambridge Dictionary
(何かを「slips your mind」したら、忘れたということだ。)
If something slips your mind, you forget it or forget to do it
参照:Oxford Learners Dictionaries
(何かを「slips your mind」の場合、何かを忘れたか、何かをするのを忘れたということだ。)
つまり、
「It slipped my mind.」=「I forgot it.」
と同じ意味なんです。
「slip one’s mind」の例文をあげるとこんな感じです。
I’m sorry I didn’t tell you. It completely slipped my mind.
(伝えてなくてごめん。完全にど忘れしてたよ。)
I’m sorry. I forgot your birthday. It just slipped my mind.
(ごめん。誕生日忘れてた。うっかり忘れちゃってたよ。)
It slipped my mind that I had a meeting today.
(今日、打合せがあること、うっかり忘れてたよ。)
「slip」は、
「滑る」、
「ずり落ちる」、
「さっと消える」という意味です。
日本語でも、「滑る」ことを
「スリップ」って言いますよね。
例えば、凍った道路は滑るので、
「スリップ注意!」って感じで。
「slip」のコアイメージは、
「つるっと滑る」なので、
「slip one’s mind」で、
「何かが意識・頭からすべり落ちる/さっと消える」
というニュアンスになり、
「うっかり忘れていた。」
「ど忘れしていた。」
という意味になります。
今度もし何かをうっかり忘れてしまったら、
「Sorry. It slipped my mind.」を
使ってみましょう。
念のためにポイントは、
主語に忘れてしまったモノゴトが入る
ということです。
なので、基本的には
「It」や「That」が主語になります。
※今日のフレーズだと「It」です。
「I」(私)、「You」(あなた)などの
「話す人」が主語にはならないので
忘れないようにご注意を!