
今日のフレーズ
Let's cross that bridge when you come to it.
(そのときになったら考えよう。)
やり取りイメージ
------ To take a train to work ------
------(電車で通勤すること)------
A : Most of people don’t wear masks on the trains and I’m uneasy going back on trains to get to work.
(多くの人がマスクをしていないのに、電車で通勤するのやだなぁ。)
B : You don’t have to worry about it because you can still work from home.
(まだ在宅勤務できるんだから、心配しなくていいよ。)
A : Yes, cross that bridge when you come to it.
(そうだね、そのときになったら考えよう。)
〜 Tea Break 〜
イギリスではコロナの第二波がやってきていると言われています。
日本では、一日の感染者数が500人ほどですが、イギリスでは7,000人に上ります。
イギリスの人口は日本の人口の約半分なので、人口における感染者数の多さが分かるかと思います。
感染拡大防止のために、スーパーなどの商業施設やバス、地下鉄、電車などの公共交通機関ではマスクの着用が義務化されていますが、半分以上の人はそれでもマスクをしていません。
「義務化しているのになぜ?」って思われるかもしれませんが、マスクをしていなくても罰則や取締りがないので、マスクをしない人が多くいるんです。
先日何人かで話しているときに、ロンドンの企業はまだまだ在宅勤務を継続していて、会社へ通勤することは当分の間なさそうですが、一人の友人が、「もし電車で通勤することになったら嫌だな。」って言ったことに対して、別の友人が今日のフレーズで返答していました。
「Let's cross that bridge when you come to it.」
(そのときになったら考えよう。)
(そうなったときに考えよう。)
今日のフレーズは決まり文句です。
「今の時点で、将来起こるかどうか分からないことを不安に思っていても仕方がない。その問題がもし起こったらそのときに考えて対処すればいい。」という意味です。
英文を直訳すると「橋に着いたときに渡ればいい。」という意味になりますので、橋に着く前に橋を渡れるかどうか、橋を渡るかどうか心配しなくていいっていう感覚なのでしょう。
参考までに、英英辞典にはこのようにのっています。
an expression that means you will not worry about a possible future problem but will deal with it if it happens
参照:Cambridge Dictionary
(将来起こる可能性のある問題について心配しないで、もしそれが起こったらその時に対応しようって言うとき使う表現。)
使い方としてはこんな感じです。
基本的には、「Let's cross that bridge when you come to it.」でOKですが、主語を変えても同じ意味で使えます。
I’ll cross that bridge when I come to it.
(そのときになったら考えるよ。)
We’ll cross that bridge when we come to it.
(そのときになったら考えればいいよ。)

ちなみに、野球の巨人やニューヨークヤンキースで活躍した松井秀喜選手は、大切にしている考え方について聞かれ、「自分がコントロールできないことは考えない。」と言っていました。
将来起こるかもしれない問題などのコントロールできないことに対しては時間やエネルギーをさかず、常に自分ができることに集中してきたということです。
起こるかどうか分からないことを考えてモヤモヤするよりは、「もしそれが起こったら、そのときに考えよう!」っていうくらいがちょうどいいのかもしれませんね。
何か将来のことを深刻に考えそうになったら今日のフレーズ、
Let's cross that bridge when you come to it.
(そのときになったら考えよう。)
を思い出してみてください!
追伸:
トップの画像はロンドン市内を流れるテムズ川にかかる「Tower Bridge」(タワーブリッジ)です。
大型船が通る時、橋が真中から二つに割れて上がる跳開橋で、ロンドンを象徴する観光名所の一つです。私も友人が来たとき、よく案内しています。
岸からみる橋も綺麗ですが、橋から見るロンドン市内とテムズ川の風景も一見の価値ありです。