英国特有表現

【589】「彼は本当にいい人だ。 He is a thoroughly decent chap.」

投稿日:2021年1月11日 更新日:

smiling businessman shaking hands with his business partner. concept of cooperation

  

  

今日のフレーズ

He is a thoroughly decent chap.
(彼は本当にいい人だ。)

  

     

やり取りイメージ

------ At work ------
------(職場にて)------

A : He stopped to help someone who had fainted in the street even though he knew he would be later for his meeting.
(彼は道で倒れた人を助けるために立ち止まったんだよ、彼の仕事の打ち合わせに遅れるそうになったにもかかわらず。)

B : That doesn’t surprise me. He is a thoroughly decent chap.
(そうだろうね。彼は本当にいい人だから。)

  

  

〜 Tea Break 〜

だいぶ前の話ですが、ロンドンにてイギリス人やヨーロッパ人が30人くらい参加する会議を開催しました。

      

その会議の冒頭で、社長がオープニングスピーチを行っていたのですが、途中で声が枯れてしまい、咳払いをしたり、声がうまく出なくなってしまうタイミングがありました。

      

そのとき、イギリス人男性の一人がすぐさまグラスに水を注ぎ、社長まで持っていったのです。

     

いわゆる上司に「ごまをする」ということではなく、本当に人としてすべきことを自然に、しかもすぐに実行に移しただけということがそのスマートな一連の所作から伝わってきて、私は素直に彼の心持ちや姿勢、行動を見習いたいなと感銘を受けました。

    

このエピソードを後日、別のイギリス人の同僚に話したら、彼は昔から「本当に親切で、人として良識のある、きちんとしている人だ」というニュアンスで今日のフレーズを使ってきました。

     

He is a thoroughly decent chap.
(彼は本当にいい人だ。)
(彼は本当にきちんとした人だ。)
(彼は本当に親切な人だ。)

     

今日のフレーズに出てきたポイントとなる単語は3つです。

     

「thoroughly」【副詞】: 完全に、十分に、徹底的に、じっくり、とことん

【発音】: θə́ːrouli | サーロウリィ

※細かい部分まで全体を注意深く網羅するというニュアンスの単語

     

「decent」【形容詞】: 礼儀正しい、きちんとした、良識のある、まともな、親切な、寛大な、感じのいい

【発音】: díːsənt | ディーセントゥ

※イギリス英語だと、「(人が)親切な、寛大な、感じのいい」という使い方をします。

     

「chap」【名詞】: 人、男、やつ、(皮膚・唇などの)ひび、あかぎれ、荒れ

【発音】: tʃǽp | チャプ

※「人、男、やつ」という意味のイギリス特有表現です。イギリス英語の口語で男性をさす言葉です。

     

なお、今日のフレーズは「He is a thoroughly decent chap.」の後半部分である「a thoroughly decent chap」は決まり文句のようなもので、この3つの単語をセットで使います。

   

また、最後にくる男性を意味する単語「chap」を「lady」や「woman」などの女性を意味する単語に置き換えることはできません。

    

あくまでも、親切で、きちんとしていて、感じのいい男性を言い表す、自然で洗練されたフレーズなんです。

     

あらためて今日のフレーズは、

He is a thoroughly decent chap.
(彼は本当にいい人だ。)
(彼は本当にきちんとした人だ。)
(彼は本当に親切な人だ。)

でした。

     

今日(1月11日)は日本では成人式ですね。

     

成人を迎える男性の方の多くが「a thoroughly decent chap」になってくれるといいですね!

    

私も日々、精進したいと思います。

    

ではまた!

     

     

      

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