今日のフレーズ
You just have to put up with it.
(我慢するしかないね。)
やり取りイメージ
------ Grinding one's teeth ------
------(歯ぎしり)------
A : My husband is always grinding his teeth in his sleep.
(旦那が寝てるとき、いつも歯ぎしりするんだよ。)
B : That’s annoying but I guess you just have to put up with it.
(ひどいね、でも我慢するしなかいよね。)
A : Hell no! I go and sleep in the next room.
(ありえない!隣の部屋に行って寝るよ。)
〜 Tea Break 〜
何かに耐え忍んだり、こらえたり、辛抱したりすることを「我慢する」って言いますよね。
外国人と話していると、日本人の我慢づよさに気づかされます。
日本人の傾向として、嫌なことを我慢して我慢して、相手に言うときには、もう爆発寸前ってことが多い気がします。
しかも、一回爆発してしまったら、お互い心にシコリが残って、前の関係に戻ることが難しい。
でもイギリスでは、自分が我慢して、爆発寸前まで追い込まれる前に、吐き出す術を心得ている人が多い気がします。
私もある日、部下のイギリス人女性に個室に呼ばれ、不平・不満を聞きました。
その伝え方も、私の人格を攻撃するというのではなく、事実ベースで言いたいことを伝えられ、その後、自分はこう感じているという話の仕方でした。
それまでは何でも我慢することが多かった私ですが、こういう言いづらいことを、自分一人で不必要に我慢せず、爆発する前に小出しで、感情的にならず、相手を否定することなく伝え、自分の周りの人間関係を円滑に進める処世術みたいなものを私はイギリスで学びました。
さて、今日のフレーズのポイントは「put up with 〜」です。
「put up with 〜」【句動詞】: ~に耐える、(じっと)~を我慢する
英英辞典でも「put up with 〜」を調べてみましょう。
to accept or continue to accept an unpleasant situation or experience, or someone who behaves unpleasantly:
例文)
I can put up with the house being messy, but I hate it if it's not clean.
He's so moody. I don't know why she puts up with him.
They have a lot to put up with (= they have a lot of difficulties).
参照: Cambridge Dictionary
望まない状況や体験、誰かのあまり好きでない振る舞いを受け入れることと定義されているので、日本語の「耐える」、「我慢する」にあたるんですね。
この「put up with 〜」の前に「just have to 〜」(〜するしかない。〜しなければ仕方ない。とにかく〜するしかない。)をつけて今日のフレーズ「You just have to put up with it.」にすると、しょうがないというニュアンスを含んだ「我慢するしかない。」という意味になるんです。
参考までに、「我慢できる」と言いたいときは、「I can put up with it.」と言えばいいでしょう。
「我慢できない」は「I can't put up with it.」になります。
なお、「put up with 〜」は嫌な状況を受け入れるのみですが、嫌な状況を受け入れつつ解決しようという意思を表現する場合、「deal with 〜」が使えます。
「You just have to deal with it.」(しょうがない、我慢して何とかするしかない。)っていうニュアンスになります。
ということで、あらためて今日のフレーズは、
You just have to put up with it.
(我慢するしかないね。)
でした。
ではまた明日のフレーズでお会いしましょう!