今日のフレーズ
It ain't over till the fat lady sings.
(結果は最後まで分からない。)
(まだ終わってない。)
やり取りイメージ
------ Match ------
------(試合)------
A : Oh it looks like we’re gonna lose this match.
(試合負けちゃいそうだ。)
B : It ain’t over till the fat lady sings.
(結果は最後まで分からないよ。)
A : Yeah, I guess we still have time to turn this around.
(そうだね、まだ逆転する時間あるね。))
〜 Tea Break 〜
イギリス人のサッカー好きの同僚。
会社でのポジションも高く、論客でもあるので、日本人駐在員やローカル社員から一目置かれています。
私も最初の頃、ものすごく気を使っていました。
あるとき、彼が大のサッカー好きと知り、意気投合。
彼の贔屓にするチームの試合を何度も一緒に観に行く程、距離が近くなりました。
そんな彼が応援しているサッカーチームが大会から敗退しそうなとき、今日のフレーズを使ってきました。
It ain't over till the fat lady sings.
(結果は最後まで分からない。)
(まだ終わってない。)
初めにこのフレーズを聞いたとき、全く意味が分かりませんでした。
イギリス人に意味を聞いてみると、
「You shouldn’t predict the outcome of the situation before it's over.」
(最後まで、結果は分からない。)
と教えてくれました。
でも、なぜ「It ain't over till the fat lady sings.」で「最後まで結果は分からない。」という意味になるのか不思議に思い、重ねて由来を確認したところ、
「オペラは、ふくよかな女性がフィナーレに出てきて歌って締めくくるものというイメージがある。彼女が出てきて歌うまでオペラは終わらない。だからまだ分からない。という意味の格言なんだ。」
とのこと。
参考までに「It ain't over till the fat lady sings.」の意味を英英辞典で調べてみましょう。
used for saying that it is still possible for a situation to change
(状況がまだ変わる可能性があると言いたいとき使われる。)参照: Cambridge Dictionary
やはり、「まだ状況が変わるかもしれないので、結果は分からない。」というニュアンスなんですね。
なお、今日のフレーズは、そんなに頻繁に使われませんが(not used very often)、面白い表現(funny phrase)です。
面白い表現ではありませんが、もっと頻繁に使われる「It ain't over till the fat lady sings.」と同じ意味のフレーズはこの2つです。
「It ain't over until it's over.」/「It's not over until it's over.」
「Don't give up hope.」
今日のフレーズは、フレーズから意味を推測することができない表現なので、覚えてしまった方がいいかもしれません。
そして、今度、「結果は最後まで分からない。」って言いたいとき、ふくよかなオペラ歌手のイメージと一緒に思い出してくださいね。
ではまた明日のフレーズでお会いしましょう!
追伸:
最初の写真は、ロンドンにある「ロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall of Arts and Sciences)」の内部を写したものです。
「ロイヤル・アルバート・ホール」は、ヴィクトリア女王の夫であるアルバート公に捧げられて1871年に作られた演劇場です。