
今日のフレーズ
I'll sort it out.
(解決しておくよ。)
(任せておいて。)
((問題などを)片付けるよ。)
やり取りイメージ
------ Tenant is calling their landlord ------
------(入居者から大家への電話)------
A : There’s water dripping from the ceiling!
(天井から水が滴り落ちてるんです。)
B : Don't worry. I'll sort it out asap.
(心配しないでください。すぐに解決します。)
A : Please because my carpet is getting damp.
(お願いします。カーペットが湿ってます。)
〜 Tea Break 〜
イギリスの住宅。
住めば必ず問題が起こると言われています。
私の家でも何度もありました。
今日のやりとりイメージで取り上げたような、天井から水が滴り落ちてくることも経験しています。

イギリスでは、入居している家で問題があると、入居者が直接大家さんと連絡を取ることが普通です。
私も家の床がびちゃびちゃで大変な騒ぎだったので、大家さん(インド人でインド料理屋の経営者)に急いで連絡を入れました。
「I'll sort it out asap!」(すぐに対応するから!)って言われ、翌日修理屋さんが見に来て、水漏れは直りましたが、その場では全ての修理が完了せず、屋根に大きな穴が空いたまま一週間くらい、待たされました。
一週間後、ようやく修理が完了し、大きな穴も塞がりました。
「ふぅーっ、一安心。」って思っていたところ、その日の夜、ポタン、、、ポタン、、、と、また同じ箇所から水が滴り落ちてきます。。。
「えっ、まさか、ありえない。。」と思い、再度、大家さんに連絡したところ、また「I'll sort it out asap!」(すぐに対応するから!)って言われました。
「あれだけ大きな工事をして、どうしてまた水漏れしてるんだ。」とちょっと憤っていたところ、「トントン」と家のドアをノックする音が聞こえます。
「修理屋さんにしては早いなぁ」と思って、ドアを開けたら、インド人の大家さんが立っていました。
そして、申し訳なさそうな感じで「ナン」をくれたんです。
いつも愛想がさほどよくないビジネスライクな大家さんでしたが、さすがに悪いと思ったのか、「ナン」を持って、わざわざ足を運んできたんですね。
私はちょっと心がホッコリして、美味しく「ナン」をいただき、すっかり機嫌が直っていました。(←単純)
あの「ナン」の味と水漏れ事件はセットで記憶に残っています。

今日のフレーズのポイント
アメリカ人と比べて、イギリス人は「sort something out」をよく使います。
「sort out」: 整理・整頓する、分類する。(問題などを)解決する。片付ける。
「sort something out」を英英辞典でも調べてみましょう。
to deal successfully with a problem, a situation, or a person who is having difficulties:
(例文)
We've sorted out the computer system's initial problems.
Most of the job involves sorting out customers who have queries.
参照: Cambridge Dictionary
やはり、困難な問題や状況を解決することを指すんですね。
イギリス人にも「sort out」を簡単な英語で説明してもらったところ、
「sort something out」
=「get rid of the problem 」
(問題を取り除く、克服する。)=「solve a problem」
(問題を解決する。)=「Leave it with me.」
(任せておいて。)
だと言っていました。
たしかに、イギリス人が「sort something out」を使うとき、「自分が解決するから任せておいて。」というニュアンスが含まれているなと感じます。
ここで、似たようなフレーズ「figure out」と「sort out」の違いが何かと疑問が湧いてきませんか?
イギリス人に「figure out」と「sort out」の違いを聞いたところ、このように教えてくれました。
「quite close.」
(とても近い意味。)
「figure out」=「when you are thinking/ trying to understand something / maybe the step before doing / the emphasis on that the mental process to try to understand something」
(「figure out」は、どちらかと言うと、何かを実行する前のステップである、その状況を理解するプロセスに重きが置かれている。)
「sort out」 = 「when you are fixing a problem / you make things happen」
(「sort out」は、何かを実行して問題を解決すること、問題解決が実現することに重きが置かれている。)
「figure out」も「sort out」も「問題を解決する」という意味ではほぼ同じ意味ですが、「figure out」は解決策実行前の考える段階、「sort out」は問題解決を実際にしている段階に重みが置かれているんですね。
ということで、あらためて今日のフレーズは、
I'll sort it out.
(解決しておくよ。)
(任せておいて。)
((問題などを)片付けるよ。)
でした。
今度、なんらかの問題や課題があって、それを自分が解決するよって言いたいとき、今日のフレーズを使ってみてください。
ではまた明日のフレーズでお会いしましょう!