英国特有表現

【864】「解決しておくよ。 I'll sort it out.」

投稿日:2021年10月13日 更新日:

  

今日のフレーズ

I'll sort it out.
(解決しておくよ。)
(任せておいて。)
((問題などを)片付けるよ。)

  

     

やり取りイメージ

------ Tenant is calling their landlord ------
------(入居者から大家への電話)------

A :  There’s water dripping from the ceiling!
(天井から水が滴り落ちてるんです。)

B : Don't worry. I'll sort it out asap.
(心配しないでください。すぐに解決します。)

A : Please because my carpet is getting damp.
(お願いします。カーペットが湿ってます。)

  

  

〜 Tea Break 〜

イギリスの住宅。

    

住めば必ず問題が起こると言われています。

    

私の家でも何度もありました。

    

今日のやりとりイメージで取り上げたような、天井から水が滴り落ちてくることも経験しています。

     

      

イギリスでは、入居している家で問題があると、入居者が直接大家さんと連絡を取ることが普通です。

   

私も家の床がびちゃびちゃで大変な騒ぎだったので、大家さん(インド人でインド料理屋の経営者)に急いで連絡を入れました。

    

「I'll sort it out asap!」(すぐに対応するから!)って言われ、翌日修理屋さんが見に来て、水漏れは直りましたが、その場では全ての修理が完了せず、屋根に大きな穴が空いたまま一週間くらい、待たされました。

     

一週間後、ようやく修理が完了し、大きな穴も塞がりました。

    

「ふぅーっ、一安心。」って思っていたところ、その日の夜、ポタン、、、ポタン、、、と、また同じ箇所から水が滴り落ちてきます。。。

    

「えっ、まさか、ありえない。。」と思い、再度、大家さんに連絡したところ、また「I'll sort it out asap!」(すぐに対応するから!)って言われました。

    

「あれだけ大きな工事をして、どうしてまた水漏れしてるんだ。」とちょっと憤っていたところ、「トントン」と家のドアをノックする音が聞こえます。

     

「修理屋さんにしては早いなぁ」と思って、ドアを開けたら、インド人の大家さんが立っていました。

   

そして、申し訳なさそうな感じで「ナン」をくれたんです。

    

いつも愛想がさほどよくないビジネスライクな大家さんでしたが、さすがに悪いと思ったのか、「ナン」を持って、わざわざ足を運んできたんですね。

    

私はちょっと心がホッコリして、美味しく「ナン」をいただき、すっかり機嫌が直っていました。(←単純)

      

あの「ナン」の味と水漏れ事件はセットで記憶に残っています。

     

      

今日のフレーズのポイント

     

アメリカ人と比べて、イギリス人は「sort something out」をよく使います。

     

「sort out」: 整理・整頓する、分類する。(問題などを)解決する。片付ける。

    

「sort something out」を英英辞典でも調べてみましょう。

    

to deal successfully with a problem, a situation, or a person who is having difficulties:

     

(例文)

We've sorted out the computer system's initial problems.

    

Most of the job involves sorting out customers who have queries.

     

参照: Cambridge Dictionary

    

やはり、困難な問題や状況を解決することを指すんですね。

     

イギリス人にも「sort out」を簡単な英語で説明してもらったところ、

「sort something out」

=「get rid of the problem 」
(問題を取り除く、克服する。)

=「solve a problem」
(問題を解決する。)

=「Leave it with me.」
(任せておいて。)

だと言っていました。

    

たしかに、イギリス人が「sort something out」を使うとき、「自分が解決するから任せておいて。」というニュアンスが含まれているなと感じます。

    

ここで、似たようなフレーズ「figure out」と「sort out」の違いが何かと疑問が湧いてきませんか?

     

イギリス人に「figure out」と「sort out」の違いを聞いたところ、このように教えてくれました。

      

「quite close.」
(とても近い意味。)

      

「figure out」=「when you are thinking/ trying to understand something / maybe the step before doing / the emphasis on that the mental process to try to understand something」
(「figure out」は、どちらかと言うと、何かを実行する前のステップである、その状況を理解するプロセスに重きが置かれている。)

     

「sort out」 = 「when you are fixing a problem / you make things happen」
(「sort out」は、何かを実行して問題を解決すること、問題解決が実現することに重きが置かれている。)

     

「figure out」も「sort out」も「問題を解決する」という意味ではほぼ同じ意味ですが、「figure out」は解決策実行前の考える段階、「sort out」は問題解決を実際にしている段階に重みが置かれているんですね。

     

ということで、あらためて今日のフレーズは、

I'll sort it out.
(解決しておくよ。)
(任せておいて。)
((問題などを)片付けるよ。)

でした。

    

今度、なんらかの問題や課題があって、それを自分が解決するよって言いたいとき、今日のフレーズを使ってみてください。

     

ではまた明日のフレーズでお会いしましょう!

     

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