今日のフレーズ
The writing was on the wall.
（悪い予感がした。）
（不吉な兆しがあった。）
やり取りイメージ
------ At a Cafe ------
------（カフェにて）------
A ： Have you heard Chris and Ann got divorced?
（クリスとアンが離婚したって聞いた？）
B ： No but the writing was on the wall. They were always arguing.
（いや聞いてなかった、でもよくない兆しはあったよね。彼らいつも口論してたから。）
〜 Tea Break 〜
物事が起こる前ってなんらかの兆候がありますよね。
今日は何か悪いことが起こったときに、その兆しがあったと言いたいときに使えるフレーズです。
The writing was on the wall.
（悪い予感がした。）
（不吉な兆しがあった。）
「The writing is on the wall.」を英英辞典でも調べてみましょう。
said to mean that there are clear signs that something will fail or no longer exist
参照： Cambridge Dictionary
If you say that the writing is on the wall, you mean that there are clear signs that a situation is going to become very difficult or unpleasant.
（例文）
After two defeats, the writing is on the wall for the manager.
参照： Collins Dictionary
「The writing is on the wall.」は、「物事や状況が悪くなる兆候が見られるとき」に使われるんですね。
イギリス人にも「The writing is on the wall.」がどんな意味合いか聞いてみたところ、
=「There are signs that the situation is going to turn negative.」
=「You are aware that the situation is going to turn negative.」
=「It's no surprise.」
と言っていました。
やはり、状況がネガティブに変わることに気づいたときや兆しを感じたと気に使うんですね。
そもそも、なぜ「The writing is on the wall.」が「悪い予感がする。」、「不吉な兆しがする。」という意味になるのでしょうか？
由来は、『旧約聖書』の「ダニエル書第5章」にあります。
あるとき、バビロンの王、ベルシャザールが宴をしていると、空中から奇妙な手が現れ、壁に意味不明な文字（handwriting）を書いたのだそうです。
預言者ダニエルは、その文字の意味を国の分断と王の死の訪れと解釈し、事実その通りになったことから、このイディオムは良いことの兆しではなく、悪いことの前兆に使われるようになったと言われています。
※アメリカ英語だと「The handwriting is on the wall.」とも言います。
レンブランド作、ベルシャザールの宴、1635年（ナショナルギャラリー＠ロンドン）
「The writing is on the wall.」は、今日のフレーズのように「The wiring was on the wall.」と過去形で使われることが多いので、「The wiring was on the wall.」で覚えてしまうといいかもしれません。
今度、何か、物事がよくない状況になりそうな兆しがあったとき、今日のフレーズを使ってみてください。
ではまた明日のフレーズでお会いしましょう！