今日のフレーズ
I didn't get to see it.
(見れなかった。)
やり取りイメージ
------ Film ------
------(映画)------
A : Have you seen the latest Spiderman film?
(スパイダーマンの最新版の映画見た?)
B : No, I didn’t get to see it. Was it as good as reviews?
(いや、見れなかった。レビューと同じくらい良かった?)
〜 Tea Break 〜
映画やテレビなど見ようと思っていたけど、見ることができなかったときありませんか?
何かを見れなかったと言いたいとき、今日のフレーズが使えます。
I didn't get to see it.
(見れなかった。)
今日フレーズのポイントは「get to 〜」です。
「get to 〜」の意味をイギリス人に聞いたところ
=manage to 〜
=have the opportunity to 〜
=be able to 〜
とのこと。
つまり、「何とか〜する」、「〜する機会がある」、「〜できる」という意味合いなんですね。
※「I didn't get to see it.」=「I didn't manage to see it.」
それでは、「get to」と「manage to 〜」、「have the opportunity to 〜」、「be able to 〜」の違いは何でしょうか?
「get to 〜」は「mange to 〜」、「have the opportunity to 〜」」よりもカンバセーショナルで(会話でよく使われ)、「be able to 〜」よりもカジュアルな表現になります。
※「be able to 〜」は堅い・フォーマルな表現です。
つまり、一言で言うと「get to 〜」が会話で一番よく使われるフレーズなんです。
「get to 〜」には今日のフレーズ以外の意味もたくさんありますが、今日取り上げた「get to 〜」(何とか〜する、〜する機会がある、〜できる)は、今日のフレーズ「I didn't get to see it.」のように過去形の否定形で使われることが多いです。
例えば、「get to 〜」の「〜」の部分には「see」の他にも「read」、「watch」、「try」、「go there」などの動詞を入れて使えます。
- I didn't get to read it.
(読めなかった。) - I didn't get to watch it.
(見れなかった。) - I didn't get to try it.
(試せなかった。) - I didn't get to go there.
(行けなかった。)
ここで「I couldn't see it.」と「I didn't get to see it.」の違いは何か?と疑問を持つのではないでしょうか。
私も気になったので、イギリス人に確認したところ、
"I couldn’t see it" → It implies the reason was outside of your control.
"I didn’t get to see it." → It is more your fault.
とのこと。
つまり、「I couldn't see it.」は、見れなかった理由が自分のコントロールできないことにあるときに使え、「I didn't get to see it.」は、見れなかった理由がどちらかというと自分のコントロール内にあったのに、自分がやらなかったというニュアンスになります。
「ん、どういう意味?よく分からない」って思うかもしれません。
なので、「I couldn't see it.」と「I didn't get to see it.」の後に、「because」をつけてその理由を見てみるとわかりやすいので、例えを取り上げてみます。
I couldn't see it because my TV was broken.
I couldn't see it because the cinema was closed.
I didn’t get to see it because I had to do something else.
つまり、テレビが故障してたり、映画館が閉まっていて見れなかったのは、自分のコントロール外なので、「I couldn't see it.」となります。
反対に、「何か別のことをしなければいけなかったので、見れなかった」というのは、自分の意志で別のことをしたので、「I didn't get to see it.」となるのですね。
※通常は、because をつけずに「I didn't get to see it.」のみで使います。
※体感的には、イギリス人は「I couldn't 〜」よりも「I didn't get to 〜」を使っていることが多い気がします。
いかがでしょうか?
「I couldn't see it.」と「I didn't get to see it.」の違いがつかめていると嬉しいです。
なお、「get to 〜」は否定形だけでなく、「Did you get to see it?」のように疑問形で使うこともできます。
ただ、「I got to see it」のように肯定形で使うことはあまりありません。
今日のフレーズは、カジュアルに会話で使うことができ、ネイティブがとてもよく使っている「Good English」なので、ぜひ覚えてくださいね。
ではまた明日のフレーズでお会いしましょう!
追伸: 「get to」のさらに詳しい使い方は、イギリス人がこちらで解説しています!