今日のフレーズ
People are missing weak ties.
(人々は弱いつながりを懐かしんでいる。)
やり取りイメージ
------ At home ------
------(家にて)------
A : It seems everybody loves working from home.
(みんな在宅勤務が気に入っているみたいだね。)
B : Yes, but I’ve heard that people are missing weak ties that they have in the office.
(そうだね、でも人々は職場にあった弱いつながりを懐かしんでいるよ。)
〜 Tea Break 〜
今日のフレーズは時事表現からです。
イギリスでは3月以降、
基本的には、ずっと在宅勤務が続いています。
イギリス人たちは在宅勤務に慣れてきて、
もう以前のように職場に通勤するスタイルに戻れないと言う人がいる一方で、
最近は新しい言葉が注目されだしています。
それは、
今日のフレーズに使われている
「weak ties」です。
「weak ties」は「弱いつながり」、
「弱い連携」、「弱い絆」、「弱い結びつき」
という意味です。
具体的には、家族や友人との関係性を
「strong ties」=「強いつながり」と呼びますが、
知人や同僚との関係性を
「weak ties」=「弱いつながり」
と呼んでいます。
つまり、家族や友人とは、
関係性が近く結びつきも強いですが、
知人や同僚とは関係性が弱く、
結びつきも弱いため、
「弱いつながり」ということです。
「tie」は「ネクタイ」や「ひも」
という意味で有名ですが、
今日のフレーズでは、
「結び目」、「つながり」、「絆」
という意味で使われています。
イギリスでは、強いつながりの「strong ties」と
弱いつながりの「weak ties」という言葉が
このコロナをきっかけに一般的に使われ始めています。
イギリス人の友人も、
在宅勤務は好きだけど、
家族との「strong ties」の機会が多くなっているので、
職場における同僚との「weak ties」が懐かしいと語っています。
ちなみに、「私は会社における弱いつながりが懐かしい。」
と「私」を主語にした英文はこうなります。
I’m missing my weak ties in the office.
(会社における弱いつながりが懐かしい。)
一見、在宅勤務をずっとできてるって
うらやましく聞こえますが、
何事もバランスが大事なんですね。