
今日のフレーズ
All the better for seeing you.
(おかげさまで。)
(あなたに会えたおかげで。)
やり取りイメージ
A : How are you these days? I've heard you've been feeling under the weather.
(最近どう?調子悪かったって聞いたよ。)
B : All the better for seeing you. I'm on the road to recovery now.
(おかげさまで、良くなってるよ。)
A : Well I'm very glad to hear it. Let me know if you need anything?
(それは良かった。何かできることがあったら言ってね。)
〜 Tea Break 〜
今日のフレーズは日本語に訳すのが難しい言い回しです。
「all the better for 〜」: 〜があるため、その分だけ一層良く
イギリス人に「All the better for seeing you.」の意味を確認したところ、
=Seeing you makes me happy
とのこと。
また、「All the better for (see you)」は「Happy」なときのみに使われ、「Nice to see you.」に近い意味合で、挨拶のようなものだ、とも教えてくれました。
つまり、「会えてよかった」、「あなたに会えたおかげで幸せな気持ちになった」、「おかげさまで」というようなニュアンスになるのでしょう。
ちなみに童話の「Little Red Riding Hood」(赤ずきんちゃん)に出てくる有名なフレーズは、「All the better to 〜」を使っています。
この「All the better to 〜」は「Happy」な内容でなくても使えます。
○赤ずきんちゃん
「なんて大きな目をしているの?」
○(おばあちゃんに化けた)狼
「“All the better to see you with!” 」
(あなたをよく見るためだよ。)○赤ずきんちゃん
「なんて大きな耳なの?」
○(おばあちゃんに化けた)狼
「“All the better to hear you with,”」
(あなたの声がよく聞こえるようにだよ。)○赤ずきんちゃん
「なんて大きな歯なのおばあちゃん?」
○(おばあちゃんに化けた)狼
「“ALL THE BETTER TO EAT YOU WITH!” 」
(お前を食べるのには最高だ!)
少し脱線しましたが、「All the better for 〜」はどんなフレーズで一番よく使われるのでしょうか?
イギリス人曰く、
「All the better for seeing you.」
(おかげさまで。/あなたに会えたおかげで。)
「All the better for talking/speaking to you.」
(あなたと話せたおかげで。)
とのこと。
なので、この2つのパターンを覚えておけば十分です。
さいごに、今日のフレーズは「Neutral」な表現なので、カジュアルな場面でもビジネスシーンのようなフォーマルな場面でも両方で使えます。
また、文語ではなく、会話で用いられることが多いです。
そこまで使用頻度は高くありませんが、イギリスっぽい、素敵なフレーズ(Quite British and nice phrase)です。
参考までにイギリス人の発音はこちらです!
ではまた明日のフレーズでお会いしましょう!